Amazon輸出を続けていると、ある日「商品の真贋を確認したい」「仕入れ経路を示してほしい」という通知が届くことがあります。商品を正規に仕入れていても、証拠の出し方が分からず、何をどこまで提出すればいいのか戸惑う場面です。
よくある疑問を会話で整理(説明用の会話です)
読者
セラーBまず大事なのは、通知に書かれた対象ASIN、求められている書類、提出期限を一つずつ読み取ることです。ネットで見つけたテンプレートを先に送るより、Amazonが確認したい取引と、手元の記録がつながっているかを確認するほうが先です。この記事では、米国ストアの公式案内をもとに、仕入れ請求書や関連記録の整理方法をまとめます。
この記事の要点
通知を読む
対象ASIN・必要書類・期限を記録
仕入れを照合
請求書と商品名、数量を確認
原本を提出
加工せず読みやすい形式で送信
先に押さえたいポイント
セラーセントラルの「パフォーマンス通知」と「アカウント健全性」を開き、メール本文だけで判断しないようにします。対象ASINやSKU、通知の種類、提出を求められている資料、回答期限、申立てボタンの場所を記録します。メールと画面で対象商品や要求が異なるように見える場合は、表示されている最新の案内を基準に整理してください。
01通知が届いたら、最初に対象と要求内容を切り分ける
セラーセントラルの「パフォーマンス通知」と「アカウント健全性」を開き、メール本文だけで判断しないようにします。対象ASINやSKU、通知の種類、提出を求められている資料、回答期限、申立てボタンの場所を記録します。メールと画面で対象商品や要求が異なるように見える場合は、表示されている最新の案内を基準に整理してください。
「真贋」「商品品質」「サプライチェーンの確認」は、似ている言葉でも求められる説明や証拠が同じとは限りません。請求書の提出を求められているのか、商品の写真や説明を求められているのか、あるいは改善計画を求められているのかを分けます。原因が分からないまま複数の画面へ同じ文章を送ると、回答が散らばり、どの資料がどの指摘に対応するのか見えにくくなります。
通知を保存するときは、受信日、ストア、対象ASIN、通知本文、提出期限を一覧にしておくと後で照合しやすくなります。スクリーンショットだけでなく、可能なら通知本文をテキストでも保管し、対応前と対応後の状態が分かるように記録します。商品ページを閉じた、在庫を止めた、といった操作だけで通知が解消するとは限りません。
02Amazonが請求書で確認する主な項目
請求書を見直す4項目
名称・住所・連絡先
発行日・完了済みの取引
品名・型番・識別情報
販売・在庫との対応
Amazonの米国向け公式ヘルプでは、請求書には仕入先の連絡先(名称、電話番号、住所、ウェブサイト)、取引日、対象商品の識別情報、通知に記載されたASINの販売数や保有在庫をカバーする数量などを示すよう案内しています。通知を受け取る前365日以内の日付が求められる例も示されています。対象期間や数量はケースごとに通知の指示を確認してください。
請求書の商品名だけで対象商品との一致が分からない場合、型番、UPC・EAN、ISBN、色やサイズなど、商品を特定できる情報を照らし合わせます。バリエーション商品なら、色や型式が出品ページと一致しているか確認します。セット商品を販売している場合は、セットに含まれる構成品が分かる資料があるかも見直します。
仕入れ数量と販売数量の関係も整理します。例えば、請求書に10個と記載されているのに、その後の販売・在庫記録がそれを大きく上回るなら、追加仕入れ分の書類を確認します。複数の請求書があるときは、対象ASINごとに仕入れ日、数量、仕入先、販売期間を対応づけると、説明の抜けに気づきやすくなります。

03小売店のレシートや注文履歴だけで足りるとは限らない
購入履歴、レシート、納品書、カード明細は、仕入れを説明する補助資料になることがあります。ただし、それらがAmazonのいう「仕入先が発行した、完了済み取引の請求書」と同じ扱いになるとは限りません。通知が請求書を指定している場合は、何を代替資料として認めるかを自己判断せず、案内に沿って準備します。
見積書やプロフォーマインボイスのように、取引完了前に発行された書類は、公式ヘルプ上、受け付けない例として挙げられています。自分で作った請求書、仕入先と購入者が同一事業者に見える書類、編集可能な表計算ファイル、画像が読めない書類なども避けるべきです。提出用に元データを書き換えるのではなく、発行元から正式な書類を取り寄せてください。
日本語の請求書はすべて不可、という説明を見かけることがありますが、Amazonの該当ヘルプは英語であることを必須としていません。一方、担当者が内容を判読できないほど不鮮明な書類は問題になります。必要なら原本を保ったまま、取引先名や商品名などの対応表を別紙で添え、翻訳が必要かどうかは通知の指示で確かめます。
04仕入先と取引の実態を説明できる記録を残す
Amazonは請求書の記載だけでなく、仕入先が確認可能かどうかを評価することがあります。購入前から、会社名、所在地、電話番号、公式ウェブサイト、注文先担当者、支払い記録、納品記録を同じ取引単位で保存しておきましょう。後から仕入先を探し直すより、発注時に確認した情報を記録するほうが確実です。
個人向けECサイトから仕入れる場合も、購入画面のスクリーンショットだけに頼らず、注文番号、発注日、商品名と数量、発送・受領日、領収書や請求書、決済記録を一組にします。卸やメーカーから仕入れる場合は、見積、発注、請求、支払、納品の順に資料がつながっているか確認します。資料の名義や住所がセラーアカウントと違う場合は、違いが生じた理由を事実に基づいて説明できるようにします。
仕入れ先の信頼性を確かめるときは、会社の実在、事業者情報、公式の連絡先、取引条件を見ます。ブランドロゴが掲載されているだけで正規代理店と判断しないことも大切です。正規販売の許可が必要な商品なら、仕入れ元に販売権限を示す書類を確認し、口頭の説明だけで出品を進めないようにします。
05提出ファイルを作るときの注意点
米国向け公式案内では、請求書のファイル形式はPDFまたは画像(JPG、PNG、GIF)で、ファイルサイズ上限は10MBとされています。価格は隠してもよい場合がありますが、それ以外の情報を不鮮明にしたり、商品名や数量を書き換えたりしてはいけません。提出画面に別の形式や制限が表示される場合は、画面の指示を優先してください。
複数の商品が載った請求書では、対象商品が分かるように該当行を目立たせることが公式に案内されています。原本の内容を改変するのではなく、コピー上で印を付ける方法にとどめ、仕入先情報、発行日、品名、数量、請求書番号が読める状態を保ちます。元ファイルも別に保存します。
提出前に、ファイル名が分かりやすいか、ページが欠けていないか、向きが正しいか、画像が拡大しても読めるかを確認します。請求書と注文履歴で商品名や数量が食い違う場合は、そのまま送らず、どの記録が正しいかを取引先に確認します。記載の違いを隠すために加工するのではなく、原因が分かったうえで必要な説明資料を添えます。
06申立ての文章は「事実・対処・再発防止」を資料と結びつける
請求書を添付するだけでなく、通知の要求に対して何を提出したのかを短く整理します。Amazonの申立てガイドは、簡潔で事実に基づく説明、根本原因に対して実施した具体的な対応、対象商品ごとの証拠を重視しています。感情的な文章や、商品・事業の紹介を長く書くことより、通知の一つ一つに答えることが大切です。
もし管理上の原因が見つかった場合は、実際に変えたことを書きます。例えば、仕入れ先の確認項目を追加した日、証憑をASIN単位で保存する運用を始めた日、対象商品の販売を止めて在庫を照合した日時などです。まだ実施していない対策を「実施済み」と書かず、今後の予定と実施済みの事実を分けます。
申立てを送った後は、セラーセントラルの通知と登録メールを確認します。追加情報の依頼が届いたら、同じ文章を再送するのではなく、新たに聞かれた点に絞って回答します。複数回提出する場合も、提出日と内容、添付したファイルを控え、前回との差分が分かるようにしておくと、話がぶれにくくなります。
よくある疑問を会話で整理(説明用の会話です)
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セラーB07真贋調査を仕入れ前から減らすための管理
問題が起きたときに慌てないよう、商品を仕入れた時点で証拠一式を保存する仕組みを作ります。フォルダ名を「仕入日_仕入先_注文番号」のように決め、請求書、納品書、注文記録、支払い記録、商品写真を同じ場所に置きます。クラウド保存を使う場合は、担当者が変わっても原本と保存先が分かるようにします。
商品ページの情報と、手元の商品が一致するかも確認します。メーカー名、型番、カラー、サイズ、付属品、パッケージの版が異なると、購入者や審査担当者には別商品に見えることがあります。並行輸入品や海外仕様の商品を扱う場合は、説明文や画像がその仕様を正確に示しているかを見直してください。
仕入れの判断では、利益率だけでなく、証憑を確保できるか、仕入先が照会に応じるか、対象市場で販売できるかを確認します。記録が残らない取引や、出所を説明できない商品は、少し利益が高く見えてもアカウント上の負担が大きくなる場合があります。迷ったら仕入れる前に候補商品と取引条件を整理し、必要な書類がそろうか確かめましょう。
08請求書を対象商品へひも付ける実務例
例えば、同じ仕入先から一度に複数の商品を購入し、請求書に型番と数量がまとめて記載されているケースです。Amazonから特定ASINの確認を求められたら、請求書の該当行、商品ページの型番、納品記録、販売数量を一組にします。請求書の品名が略称で商品ページと直接比べにくい場合は、メーカーの型番一覧など、両者の関係を確認できる資料を添える方法があります。
複数回に分けて仕入れた商品なら、どの請求書がどの販売数量に対応するかを整理します。たとえば請求書Aで12個、請求書Bで8個を仕入れた後、合計15個を販売し、残り5個を保有しているといった数量の流れを表にします。返品や廃棄があれば、その記録も分けて保管します。数字が合わない場合は提出前に原因を調べ、曖昧なまま説明を作らないようにします。
これらの整理は、Amazonが必ず特定の書式を求めているという意味ではありません。通知画面にアップロード欄や指定書類が示されている場合は、指定内容が優先です。自分で作った表は取引を説明する補助資料として使い、正式な請求書の代わりにしたり、元書類の記載を書き換えたりしないでください。
09よくある質問
Q請求書が日本語でも提出できますか?
Q請求書の仕入日が1年以上前だと使えませんか?
Q仕入れ値を隠してもよいですか?
Q申立てを送れば必ず販売を再開できますか?
Q請求書が発行されない仕入先から買った場合は?
10まとめ
真贋調査では、通知の対象と提出要件を先に把握し、請求書・販売記録・仕入先情報が一つの取引としてつながっているかを確認します。書類を加工せず、指定された形式で読みやすく提出することが基本です。
Amazonの判断は個別の通知と審査によります。普段から仕入れの証憑を商品単位で保存し、仕入先を確認する運用を作っておけば、通知が届いたときに事実を落ち着いて整理しやすくなります。
11あわせて読みたい
12参考にしたAmazon公式情報
※Amazonの審査結果や必要書類は、違反内容・ストア・個別通知によって異なります。この記事は一般的な情報整理を目的としたもので、復旧や支払いを保証するものではありません。実際の対応では、セラーセントラルに表示された最新の案内を優先してください。


