Amazon輸出で見落としやすいのが、商品を正規ルートで仕入れていても、商品ページの画像や説明文が知的財産権の問題になることがある点です。反対に、商品ページに問題がないと思っていても、商品の真贋や商標の使用について権利者から申立てを受ける場合があります。
よくある疑問を会話で整理(説明用の会話です)
読者
セラーB通知が来たときは「正規品だから大丈夫」と決めつけず、どの権利が、商品とページのどちらに対して指摘されたのかを切り分けます。Amazonの米国向け公式案内では、商標、特許、著作権など申立ての種類に応じて対応方法が異なります。この記事では、自己判断で事態を悪化させないための確認手順をまとめます。
この記事の要点
商品そのもの
真正性や仕入経路の指摘か
商品ページ
画像・文章・商標の指摘か
権利の種類
商標・著作権・特許を確認
先に押さえたいポイント
セラーセントラルのアカウント健全性を開き、「商品ポリシーの遵守」などに表示された違反名、対象ASIN、権利者名、通知日、要求された措置を確認します。メールの件名だけでは、商標、著作権、特許、偽造品の疑いのどれに当たるか分からないことがあります。通知の画面と本文を保存し、提出期限やボタン表示も記録します。
01最初に通知の種類と対象ASINを確認する
セラーセントラルのアカウント健全性を開き、「商品ポリシーの遵守」などに表示された違反名、対象ASIN、権利者名、通知日、要求された措置を確認します。メールの件名だけでは、商標、著作権、特許、偽造品の疑いのどれに当たるか分からないことがあります。通知の画面と本文を保存し、提出期限やボタン表示も記録します。
次に、問題が商品の実物にあるのか、商品詳細ページの画像・タイトル・説明にあるのかを分けます。実物のロゴや包装についての申立てなら、仕入れ経路や真正性の資料が中心になります。画像や説明の表現が問題なら、どの文章・画像が指摘されているのか、権利者の名前や商標が許可なく使われていないかを確認します。
同じ通知に複数ASINが並ぶ場合は、一つずつ一覧にします。全商品に同じ原因があるとは限りません。対象商品、該当ページの状態、仕入先、出品時期、販売数量を表にし、個別に説明と資料を対応させます。出品を止めただけで、アカウント健全性に記録された違反が自動で解消するとは限りません。
02商標・偽造品の申立てでは商品と取引記録を照合する
商標や偽造品の申立てで商品自体を対象としている場合、Amazonは真正性を示す請求書やAmazon注文番号などを案内することがあります。請求書には仕入先、取引日、商品名や型番、数量が確認できる必要があります。書類が商品ページのASINと結びつくか、色・型式・付属品まで一致しているかも確認しましょう。
請求書の仕入先がメーカーや正規卸でないからといって、直ちに真正でないと決まるわけではありません。一方で「正規品を買った」という説明だけでは仕入経路の確認になりません。Amazonの請求書要件に沿って、発行元と取引の実態、販売数量を説明できる資料をそろえます。販売許可書やライセンス契約を持っている場合は、権利者・商品・販売地域・有効期間が通知対象と一致するか確認します。
商品が本物だと考えている場合でも、証拠のない断言や、仕入先が確認できない書類を提出するのは避けます。必要な資料が手元にないなら、発行元への再発行依頼、仕入先への問い合わせ、注文履歴の照合を先に行いましょう。元書類を改変して見栄えを整えるのではなく、原本の情報を保ったまま、どの箇所が対象ASINの根拠なのかを説明します。

03商品ページの画像・文章に対する申立てを確認する
商品ページへの申立てでは、メーカー提供の画像に見えても、転載を許可されているとは限りません。自社撮影写真、独自に作成した説明、商標の表示方法など、ページのどの要素が問題になっているかを特定します。ブランド名を検索語として過剰に使っていないか、他社商品と誤認させる表現がないかも見直します。
Amazonの案内では、商品詳細ページ上の商標・著作権の問題について、該当する内容を修正したうえで申立てる方法や、誤判定だと考える場合に根拠資料を添えて異議を出す方法が示されています。ただし、ページを削除したり商品を出品停止にしたりするだけで、過去の違反記録が消えるわけではありません。変更内容と変更日を記録し、通知に対して適切な申立てを行います。
他社の商品ページに相乗りする場合も、既存ページの画像や文章を自分の広告素材として自由に使えるとは限りません。商品情報を共有する仕組みと、その素材の知的財産権は別の問題です。自分が掲載した写真や説明について権利を説明できるように、撮影元、制作データ、利用許諾の記録を保管します。
04権利者への連絡とAmazonへの申立てを混同しない
権利者からの申立てが誤りだと考える場合、Amazonの公式案内では、権利者との間に許諾やライセンス契約があるセラーは、申立てを行った権利者へ取り下げを依頼する方法が示されています。権利者がAmazonに正式な撤回を送らない限り、セラーからの説明だけで記録が消えるとは限りません。連絡するなら、対象ASIN、申立て番号、権利者名、許諾を示す資料を確認します。
一方、Amazon側への申立ては、セラーセントラルに表示される違反ごとの窓口から行います。権利者へのメールを送っただけで、Amazonへの申立てが提出されたことにはなりません。通知に対し、Amazonへ必要な資料や説明を別途出す必要があるか確認してください。
著作権に関するカウンターノーティスなど、法律上の手続きには法的な表明や責任が伴う場合があります。事実関係に確信が持てない状態で形式的に提出するのは避け、必要なら弁護士などの専門家に相談します。商標・特許の申立てに、著作権用の手続きをそのまま流用しないでください。
05申立て文には「何が誤りか」と「どの資料が根拠か」を書く
Amazon公式のIP案内では、誤りだと考える場合、申立ての種類に応じて請求書、注文番号、権利者からの許諾書、ライセンス契約などを提出する方法が説明されています。特許に関する主張では、誤りだと考える理由を具体的に示すことや、裁判所の判断を資料とする場合があります。通知に表示される申立て方法と提出画面を優先してください。
説明文は、指摘された権利、対象ASIN、該当する商品情報、確認した事実、添付資料を順に書きます。「正規品です」「違反していません」だけでは、どの資料が何を証明するのか分かりません。資料番号を付け、例えば「資料1の請求書に記載された型番が対象ASINの型番と一致する」のように、主張と証拠を対応させます。
もし自分のページに問題があった場合は、削除・修正した内容と再発防止の仕組みを説明します。第三者素材の使用をやめた、出品前に画像・商標の利用権を確認するチェック項目を追加した、確認責任者を決めた、など実際に行った変更を記載します。まだ行っていない内容を完了済みと書いたり、事実にないライセンスを主張したりしてはいけません。
06やってはいけない対応と、出品前の予防策
通知が来た後、同じ商品を別ASINで登録したり、別のセラーアカウントで販売を続けたりして回避しようとするのは危険です。Amazonの規約・通知に沿って対象を止め、根本原因を確かめます。通知の文章を理解できない場合は、翻訳だけで結論を出さず、ASIN、権利の種類、求められた行動を照合してください。
仕入れ前の確認では、ブランドが販売許可を必要とするか、対象ストアでの出品条件、商品ページに使う画像や文言の権利を確認します。メーカーサイトの写真が公開されていることと、商用利用が許可されていることは別です。ブランドのロゴを広告画像へ追加するときは、使用許諾の有無やブランドガイドラインも確かめます。
社内や外注先がページを作る場合は、どの素材を誰が持ち込んだか、利用許諾を確認したか、修正履歴が残っているかを記録します。販売者が制作に関与していないページでも、出品前に表示内容を確認する運用は作れます。商品そのものの真正性と、商品詳細ページの権利処理を別のチェック項目にすることが実務的です。
よくある疑問を会話で整理(説明用の会話です)
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セラーB07通知を受け取った当日の実務チェックリスト
まず通知とアカウント健全性の画面を保存し、対象ASINと権利者、権利の種類、要求された資料、期限を書き出します。該当ページの現状を控えたうえで、販売・出品を続けるべきかは通知の指示に沿って判断します。無関係な商品まで一括で変更して、何を直したのか分からなくならないようにします。
次に、商品に関する証拠とページに関する証拠を別々に集めます。商品側なら請求書、注文番号、仕入先の連絡先、商品写真、型番など。ページ側なら画像の入手元、制作データ、文章の作成者、許諾や契約資料です。どの資料も、対象ASINと結びつくかを確認します。
最後に、通知の質問に一つずつ答えているか、添付ファイルが読めるか、事実と説明が一致しているかを確認します。権利者とAmazonのどちらに何を送る必要があるのかを分け、提出先を間違えないようにします。申立ての控えと受領画面、提出日時を保管し、次の連絡を待ちながらアカウント健全性を確認します。
08商品側とページ側を混同しないための整理表
商品・実物の確認
請求書/仕入先/型番/商品写真/販売許可
商品ページの確認
画像の入手元/文章の作成元/利用許諾/修正履歴
商品が正規品であることと、ページ素材を使う権利があることは別に確認します。
実務では、通知の文面を「対象」「何が問題とされているか」「必要な証拠」「次にすること」の4列に整理すると対応が明確になります。例えば、商品パッケージの商標なら商品画像、仕入請求書、販売許諾の有無を確認します。商品ページの写真なら、写真の撮影者、素材提供元、利用条件、削除・差し替えの記録を確認します。種類の異なる指摘を一文でまとめないことが大切です。
権利者から複数の申立てを受けている場合は、各通知の番号とASINをひも付けます。同じブランドでも、ある商品は真正性、別の商品は画像利用の問題ということがあります。通知に記載された権利の種類を一つずつ確認し、同じ請求書や説明がすべての指摘を解決すると決めつけないでください。
申立てを出した後は、対象商品を追加で登録したり、別ページで同じ商品を再出品したりせず、Amazonからの回答を確認します。追加情報を求められたら、何が不足しているかを把握して資料を補います。通知が複数のストアに及んでいる場合も、ストアごとに未解決の表示が残っていないか確認してください。
09よくある質問
Q正規品なら知的財産権の問題は起きませんか?
Q権利者から撤回の連絡をもらえば、すぐ復旧しますか?
Q商品ページを削除すれば違反は消えますか?
Q商標の申立てに著作権のカウンターノーティスを出せますか?
Q複数のASINが通知に書かれています。まとめて説明できますか?
10まとめ
知的財産権の通知では、まず対象ASINと権利の種類を確認し、商品実物に関する問題と商品ページに関する問題を分けます。そのうえで、通知に合った資料と説明を提出します。
正規品の証拠があっても、画像や文章の権利が自動的に認められるわけではありません。仕入れ記録と素材の使用許諾を分けて管理し、通知が来たらAmazonの画面に表示された案内を優先してください。
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12参考にしたAmazon公式情報
※Amazonの審査結果や必要書類は、違反内容・ストア・個別通知によって異なります。この記事は一般的な情報整理を目的としたもので、復旧や支払いを保証するものではありません。実際の対応では、セラーセントラルに表示された最新の案内を優先してください。


